チニングで10枚以上釣った(つ抜けた)時の話
数を数えるとき、一つ、二つ…と数え、十を超えると「つ」で数えられなくなる事から、10匹以上釣る事を「つ抜け」と言われています。
腕の問題だったり、フィールドポテンシャルだったり、色々な要素はありますが、もりぞーさんや、多くのアングラーさんによって、数が釣れる釣りであることが証明されているチニング。
そんなチニングを本気でされている多くの人達の一つの目標が「つ抜け」であり、自分もそれを目標にしてやってきました。
とりあえず今回は岡山県でもチヌ(クロダイ)の魚影が比較的濃い児島湾へ遊びに来ました。
チニングを始めて約2年半。
地元倉敷でチニングを始め、始めたころは坊主は当たり前、まともに釣れ始めるまでに半年以上。
ハイシーズンの良い日に当たってもMAX8枚止まり。
そんな中、ようやく自分なりに得意な釣り方を見つけて、
朝から時間はかかりましたが
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
初!つ抜け!達成です!
からの…
11
12
13
14
15
16
勢い余って16枚!
ここに来るまで本当に長かったです。
ちなみに見ての通りAll Blackです。
チニング と言えばメインとなるのはキビレという地域も多いような気もしますが、ここ岡山ではどちらも同程度に釣れます。
ただし、今回は完全にチヌに特化した釣り方をした為に、こうなりました。
私が勝手に師匠と呼んでいる超凄腕マルチアングラーな方がいますが、その師匠がブログで紹介されていた
「前打チニング 」
ライトテキサスやライトなフリーリグを敷石周りに前打ち釣りのごとくそっと打ち込んでいく釣り方ですが、気配を消してそっと岸際に近づき、着水音を抑えながらフォールから数アクションでアタリを取っていく…本来はそんな釣り方なんですが、
「気配を消してそっと岸際に近づき、着水音を抑えながら…」
ここに非常に気を遣うわけです。
これを一日やってたら集中力が持ちません。
ということで、知識として知ってはいたのですが
「数釣る釣り方」
ではないなと勝手に判断し、あまり挑戦してこなかったんです。
ところが、先日この「前打チニング 」を習得する、とあるきっかけがありまして。
いつものように敷石で組まれた護岸のある河口で釣りをしていたところ、前打ち師さんが現れまして、ひたすら沖を狙う自分の数十m隣で前打ち師さんがボッコボコに釣っていくわけです。そうです、チヌハラ(チヌハラスメント)にあったのです。
そこで自分にもスイッチが入り、「やってやろうじゃねーか」ってなったんですが、見えチヌに気を取られ、そいつを狙おうとするんですが、やはり逃げられてしまいます。
前打ちと何が違うのか、前打ち師さんを眺めていると、
「あ、距離感か」
前打ち師さんは5,6mの竿で必然的に魚との距離が取れるわけですが、自分が使っているのは7ft6in(約2.3m)の竿なので、多少キャストしないと距離が取れません。
しかもキャストして着底後に軽くアクションして~なんてやってたら確実に根掛かります。
じゃあどうする?と考えたときに思いついたのが、
軽量リグで可能な限り飛距離を出して尚且つ敷石沿いに落とし、そこから敷石の斜面を根掛からないように引いてくる…でした。
これによって
チヌとの距離も取れる=警戒させにくい
巻いてくることで着水点から離れたチヌを狙える=極端に着水に気を遣わなくていい。
が自分の中で成り立ち、実際に面白いように釣れるようになりました。
そうなると必然的にストラクチャーに着きやすいチヌばかりという感じにもなります。
(もちろん同じエリアで沖を狙えばキビレも釣れます。)
なので「前打チニング 」というよりは「前打ち(的)」な釣りです。
今回もほとんどがこの釣りでの釣果でした。
最後の方で2枚ほど、岸壁を利用したヘチ釣りならぬ「ヘチニング」での釣果も混ざっていますが、それについてもまた別の記事で紹介したいと思います。
リグについてですが、基本的にはもりぞーさんによって広まったフリーリグです。
シンカーも、もりぞーさんおすすめのバザーズワームシンカーTGのペアーリングタイプとフリリグSSです。ポイントによって引っ掛かり具合が異なるので、自分は両方持って行きます。3.5gが軽すぎず重すぎずで個人的には一番使いやすく、慣れれば根掛かり頻度も普通のチニングと変わらなくなりました。
初夏ごろから目に見えて敷石を意識しているチヌですが、明らかにエサを探しているタイミングがあり、そんな敷石まわりにはカニやフナムシも多いわけで…ワームも有名所を色々試しましたが、例えばクレイジーフラッパー2.8inの様なやや大きめのものよりは、圧倒的にリトルスパイダー3inのような小ぶりなシルエットの物の方がバイトが多いように感じました。
今回もリトルスパイダーが無双状態で、地合いが重なれば狂ったようにバイトが出ていました。
何年か前までチニングのワームと言えば1〜2in程度のマッチザベイト的物が多かったですし、メディアも「チヌはカニなんかの甲殻類を〜」なんて言いながら宣伝していたと思いますが、今ではもりぞーさんによって広まったフリーリグ×3in前後のワームによるマッチザバイトを引き出す釣りが圧倒的釣果を出しています。
ただ、この釣りに関しては言えば小ぶりなワームへの反応が良いことからマッチザベイトの要素も強い気がします。もちろん大きめのワームでも釣れますけどね。
引ったくるアタリも多いので掛けるまではそこまで難しくないのですが、難しかったのが、掛けた後のファイトで、無理に浮かそうとすると根擦れで切られます。綺麗に敷き詰められた敷石であればそこまででも無いと思いますが、凹凸が激しいとまぁまぁやられます。
ベイトであればクラッチを切って沖へ逃すのも手です。
割と中、近距離戦なのでスピニングで少々ドラグを緩めていてもフッキングは決まるのと、ドラグのおかげなのか良い感じに根を交わしながら逃げていくことも多く、手返しは少し悪いですが、ファイトに関しては意外とスピニングとの相性も良い気もしました。
そんな感じで、正統派チニンガーさんからは鼻で笑われそうな釣り方ですが、どちらかと言えばチヌ(クロダイ)の方が好きで、地形を感じながら探るのも好きな自分にとっては非常に楽しい釣りですね。
【Tackle】
Rod:22シルバーウルフAIR AGS
Reel:スティーズCT-XH(レイズスタジオスプール)
※ロッドは先調子の張りのあるものがオススメです。
やわらかい竿だとちょっとした引っ掛かりもかわすのがしんどくなってきます。。。
ここまでお読み頂きありがとうございました🙇♂️
※シンカーストッパーは必須です。ウキ止めゴムですが物は一緒ですし安いです。