エラディケーターベイトフィネスEBTC-74MLSインプレ!その血を受け継ぐ?ソルティーステージプロトタイプ。
お疲れ様です。
Eradicator Baitfinesse
(エラディケーター ベイトフィネス)
今更ですが、2020年10月にアブガルシアから発売されたロッドについてのインプレです。
(※チニング目線でのインプレになってます)
自分が持っているのは
EBTC-74MLS -Death Xross Ⅱ-
と呼ばれる、7ft 4inのML(ミディアムライトパワー)で「S:ソリッドティップ」の2ピースモデルです。
テーパーはファーストテーパーです。
ルアーウェイトは1g〜20gとなっています。
チニングに使えそうなアブガルシアのリールが合うコルクグリップロッドを探していてこのロッドを見つけました。
メーカーサイトには「高弾性ショートソリッド採用」との記載があり、これはチニングに良いのでは⁉︎ということで購入を決意しました。
まずは外観ですが
袋はこんな感じです。
きめ細かい起毛というか、フリースというか、そんな質感で、薄過ぎず、厚過ぎずで流石ハイエンドモデルと言った感じのソフトケースとなっています。
続いてロッド本体です。
グリップはコルクグリップです。
リールシートはスケルトンタイプ。
ワインレッドと言いますか、濃いめのレッドで塗装されていて、「ERADICATOR」の文字が刻印されています。
バットにも「ERADICATOR BAITFINESSE」とシルバーで刻印されています。
リールシートのキャップはカーボン調となってます。
グリップ周りの全体はこんな感じ。
継ぎ目のデザインはこんな感じ。
上がバットセクション側
下がベリー〜ティップセクション側です。
繋いでみるとこんな感じです。
早送りや早戻しみたいなマークが付いてますが、これは合いマークですね。
繋ぐ時にこのマークさえ合わせておけばガイドは一直線。
これめちゃくちゃ便利なんですが、付いてないロッドも多いですよね。
続いてガイドですが
写真はバットガイドとティップガイドです。
マイクロガイドが採用されていて全部で12個のガイドが付いています。
ここからは使用感についてです。
【キャスト】
チニングだと、自分の場合は3.5g〜14gを良く使いますが、キャストに関してはどのウェイトも振り切ってのフルキャストが可能です。
飛距離に関しても「10gと14gであんまり変わらない?」ということも無く、重くすれば重くした分飛距離を伸ばすパワーを持っています。
マイクロガイドを採用しているのでロッドが軽くなったり、パワーロスが少なくなったりと色々とメリットがあるんですが、
「キャストの時にガイド抜けが悪い」
という話も良く聞きます。
※マイクロガイドで抜けの悪さを感じない人は【操作感】まで少し読み飛ばしてください(笑)
自分の場合はPE0.6〜0.8号に、リーダー2.5〜3.0号をFGノット(編み込み12回、ハーフヒッチ10回)で結束していますが、ガイド抜けの悪さを感じたことは現状ありません。
ガイド抜けが悪いというのは、余程の太糸を使用しているか、結束部が干渉していることかと思いますが、自分と同じようなセッティングで干渉している場合、キャストの仕方が主な要因な気がします。
自分もベイトPEを始めた頃、普通のガイドでも結束部がガイドに干渉することがあり悩んでいたところ、Twitterのフォロワーさんから「引き手をしっかり使って」とアドバイスを頂きました。
自分は右投げですが、ダブルハンドキャストの際に、右手でリールを押し出すような投げ方をしていて、引き手を全然使っていませんでした。その為、スイングスピードが遅くなり、ロッドをしっかり曲げ切ることができず、ルアーの初速も落ちていました。それによってバックラッシュ気味になり、ラインが綺麗に出て行かず、バタつくことでガイドに結束部がカツカツと干渉していたということです。
引き手をしっかり使うことを意識してからは、キャストでのガイドへの干渉、バックラッシュ、高切れはほぼ無くなり、マイクロガイドだろうがお構いなしにフルキャストしています。
【操作感】
長くなりましたが、続いて操作感についです。
高弾性のソリッドティップ(所謂HS:ハードソリッド)が使われていますが、その先径は1.0mmで、むちゃくちゃ硬いソリッドというわけでもないです。
ボトム操作が快適なのはシンカー3.5g〜7g程度で、どちらかと言えばライト寄りな釣りが得意です。自重も75gと軽いので、人間側の感度も良くなり軽いリグが扱いやすいです。(そもそもベイトフィネスなので当然ですね。)
10gを超えてくるとフルキャストした先でのボトムバンプや、スタックを外したりがしんどくなってきます。
ハードソリッドと言われるものにも色々ありますが、自分が使ってきた中で硬い順に並べると
①22シルバーウルフAIR AGS(先径:1.4㎜)
②シルベラードプロトタイプ762ML-HS(先径:1.2㎜)
③シルベラードGSIS-742LML-HS(先径:1.1㎜)
こんな感じです。(ティップもだんだん細くなってます。)
使用感として一番近いのはスピニングロッドのシルベラードGSIS-742LML-HSだと思います。エラディケーターの方が自重が圧倒的に軽いので、軽快感はエラディケーターの方が有ります。
【ファイト】
まず自重が75gで、持った瞬間「軽っ!」となりました。同時に「これ、チヌ掛けても大丈夫?」と思いましたが、結論から言えば全く問題なしです。
「TAF製法」と呼ばれる製法が使われていて、とにかく軽い、軽いのに強い、という不思議なロッドです。
ティップはソリッドなのでバイト時に違和感が少ないのか食い込みが良く、咥えている時間も比較的長い気もします。そこからフッキングへ持ち込みますが、ベリーからバットにかけて非常にパワーが強いので、ベリーから掛けて行くことを意識すれば相手がチヌだろうがアコウ(キジハタ)だろうが、しっかりフックを貫通させてくれます。
ちなみに14gをフルキャストした先でも、しっかりフッキングできました。
良型チヌ、体高のすごいキビレも良い感じに寄ってきますし浮いてきます。
(リアグリップは弄ってますが気にしないで下さい。笑)
このくらいのマゴチなんて余裕です。
極寒の中、7gのフリーリグをフルキャストした先でボトムバンプを「スコーン!」と吸い込んだ70UPのシーバスも、少し時間は要しましたが、良い感じに寄せて浮かせられます。
以前記事にもしましたが、72cmのヒラメも一気に浮かせられます。
ヘチ釣り(ヘチニング)にも最適です。
(黄色いのは港湾部なんかで良く見る車止めです。)
ヘチニングで食ってきたタコ。
壁に張り付かれましたがエラディケーターのバットパワーで引き剝がしてやりました。
軽めのジグで乗せていくフッキングもOK。
このくらいのアコウ(キジハタ)なら全然負けません。(これ以上はまだ経験ないのでわかりませんが、40UPを前作モデルで釣っている動画は観たことあります。)
色々良い思いをさせてくれたロッドで、確かにパワーのあるロッドなんですが、小さい魚だと強すぎるのか?と言われるとそんなことも無く、魚のサイズに合わせて引きを楽しませてくれる不思議なロッドです。
このロッドを開発された「トモ清水」さん。
4月にピュアフィッシングジャパンを退社されたということで、今後のアブガルシアのロッドはどうなる!?と思いましたが、釣りの総合ニュースサイト「ルアーニュースR」で連載されているトモ清水さんの「ガッ釣りソルト」で、来年もピュアフィッシングジャパンとの契約を継続するとの記載が!とりあえず一安心です。
【ほぼエラディケーター?なソルティーステージ。】
2020年モデルのエラディケーターですが、ハイエンドモデルですし、やはりそれなりに値は張ります。今でもAmazonで約4万、楽天だと4.7万…(ちょっと前まで3.4万くらいのがあった気が…。)
高いですね。オススメのロッドなんですけど、オススメし切れません…。
ただ、気になるロッドが今年の9月にアブガルシアから出ました。
SaltyStage KR-X Prototype Baitfinesse
(ソルティーステージ プロトタイプ ベイトフィネス)
このシリーズ中にXKRC-73MLS-BFというモデルがあります。
Amazonで約25,000円、楽天でも23,000〜26,000円程度。
メーカーサイトの説明書きを読んでみると
・クロダイ特化型ベイトフィネス
・Sは高弾性ショートソリッドティップ
・バットパワーは強烈
・ライトロック、シーバス等にも最適
自重:80g
先径:1.05mm
ルアーウェイト:1.5g〜20g
TAF製法
もはやエラディケーターEBTC-74MLSでは!?
というスペックです。
流石に軽さではエラディケーターに勝てませんが、それでも十分軽い。
見た目もブラックカラーで纏められていて落ち着いた感じでカッコいいですね。
これはコスパ高過ぎるような…。
この金額でどこまで仕上がっているのか。
めちゃくちゃ使ってみたいですが、手持ちのエラディケーターと用途丸かぶりなので今はちょっと…(笑)
今回はちょっと長くなりましたが、ここまで読んで頂いてありがとうございました🙇♂️
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